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てお金があるから、友好々々で交流があり、日本人に対しても愛想が良いが、心の底ではそういう日本人をどこか軽蔑しているところがあるようにも感じるのですが、これは私だけでしょうか?
やはり、世の中お金より自己の生き方にプライドを持って生きてゆくことの大事さについて改めて感じさせられているわけです。私の生まれた昭和30年代、日本が戦後10年を経てまさに高度成長時代に入っていったあの時代、あの貧しくとも世のお父さん方は家族皆から信頼され、頼りにされて、活き活きとした顔で労働に汗していたあの時代を、何故か現在の中国というこの国で思い出してしまうのです。
それにしても、この国の人々が自己犠牲の精神、或いは国家、公司(会社)等に対して忠誠心とでもいうのでしょうか、それを持つことが出来たらそれはそれは恐ろしい国になるだろうと身震いしてしまうのです。
……が、それがままならぬところもまた、“中国らしさ”というところなのでしょうか!?
いずれにしても非常に興味深く、奥の深い面白い国ではあります。
また、何か面白い話があればご報告いたしたいと思います。

 

 

 

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